香川県は12月11日、防災・減災、国土強靱(きょうじん)化を推進するための予算148億0090万円などを含む補正予算案を県議会11月定例会に追加上程し、13日に可決された。道路関係に53億4491万円、河川砂防関係に51億4489万円を充てる。
道路関係では、県道円座香南線など高規格道路の道路改良、国道438号、県道観音寺佐野線他66カ所の主要幹線道路の改良、県道観音寺池田線、国道377号他56カ所での老朽化対策をはじめとするメンテナンス事業、この他、歩道や電線共同溝整備、道路上の土砂災害対策工事などを盛り込んだ。
河川砂防関係では、本津川他7河川での護岸工事など広域河川改修事業、相引川他3河川での地震津波対策、一の谷川他2河川の河川拡幅に伴う護岸工事、長柄ダムと五名ダムの整備の他、河道掘削や砂防堰堤整備、地すべり対策などの予算を含めた。
土地改良関係には21億7125万円を投じ、四海第三期地区での地滑り防止施設整備や、満濃池幹線2期地区の老朽化した農業用用排水施設の機能保全対策などを実施する。
港湾関係には12億1057万円を計上。高松港海岸他11港海岸での地震・津波対策の護岸工や、大部港での港湾施設の老朽化対策、志度港海岸での海岸保全施設老朽化対策などを行う。
都市計画関係には8億1600万円を充て、柞田川右岸線の街路整備、丸亀駅原田線と福岡三谷線での無電柱化、サンポート高松地区の都市再生整備を行う。
補正予算案にはこの他、物価高騰対策で、県内事業者の設備投資を補助する「事業者の未来への投資を応援する総合補助金」21億1700万円を計上。県内の中小企業などを対象に、売り上げ増につながる新事業展開や事業分野の拡大、生産性向上のための設備投資に100万円を上限に補助する
これらを合わせて、歳入歳出それぞれに201億8843万円を追加し、補正後の額を5202億9953万円とした。
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建通新聞社