西尾市は、新たな工業用地開発に向けた適地選定業務を2025年度から着手する。企業庁主体での開発を見据え、敷地面積10〜20fの工業系用地で適地選定を行う。25年度の当初予算に委託料1675万円を要求している。
西尾次世代産業地区として企業庁主体で開発した吉良町などの敷地約52万平方bの造成が完了し、デンソー(刈谷市昭和町1ノ1)へ引き渡され、善明製作所拡張・新工場整備へと進んだことで、次の工業用地開発を見据えた業務となる。
25年度に実施する選定業務では、市内で工業系用地として要件を満たす土地の候補を複数リストアップ。基礎的項目の整理や資料作成を行い、内部での検討材料としていく。
順調なら26年度以降に基本構想の策定などに進み、最適地を検討した上で企業庁との協議へ進んでいく構えだ。
21年度に実施したハザードマップの見直しにより、国道23号岡崎バイパス「西尾東」インターチェンジ付近など多くの区域が工場立地に適さない区域となった。結果、22年度以降の企業立地相談件数が減少傾向にあり、これを食い止め、市の産業発展などを維持するため、新たな工業用地開発を目指す。
提供:建通新聞社