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建通新聞社(神奈川)
2024/12/19

【神奈川】登戸駅前再開発 事業費は438億円

 【川崎】登戸駅前地区市街地再開発組合は、同地区第1種市街地再開発事業の費用として438億円を支出する。このうち、工事費には382億円を充て、高さ約140bのタワーマンションや歩行者デッキなどを整備する。施工者の選定状況については非公表。今後は権利変換計画認可に向けた手続きを進め、2025年度の着工、29年度の完成を目指す。
 施行区域は川崎市多摩区にある登戸土地区画整理事業区域内90街区の一部で、区域面積は約5950平方b。登戸駅生田緑地口のロータリー近くにある。
 施設規模は鉄骨・鉄筋コンクリート造地下2階地上38階建て延べ約6万3500平方b。商業施設を地上1〜3階と4階の一部に配置。生活利便施設や子育て支援施設も設け、4階には憩いの場として屋上テラスを設置する。
 住宅は5〜38階フロアに整備。1LDK96戸、2LDK32戸、3LDK238戸、4LDK61戸の計427戸を設ける。地下駐車場と建物内のタワーパーキングで226台分の駐車場を確保する。
 また、登戸駅から通じる歩行者デッキを整備し、再開発建築物との接続部分には立体広場を配置。イベントスペースや災害時の一時滞在施設としての活用を見込む。
 工事費382億5300万円のうち建築費は356億6800万円。デッキ整備費には13億9800万円を充て、川崎市が8億9300万円を負担する。
 登戸駅はJR南武線と小田急小田原線の乗り換え駅で乗降客数は両路線の駅とも10万人を超えるが、通過するだけの人が多く駅前の活性化につながらないことが課題となっている。まちの玄関口となる商業施設を誘致することで駅周辺の魅力向上につなげるとともに、デッキの整備などにより歩行者の安全対策を施す。
 参加組合員は東急(東京都渋谷区)、東急不動産(東京都渋谷区)、小田急不動産(東京都渋谷区)の3者。総事業費438億円のうち362億円を負担する。
 設計は東急設計コンサルタント(東京都目黒区)が担当。

提供:建通新聞社