トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2024/12/19

【滋賀】近畿地整 R161小松拡幅13工区の環境影響評価書まとめる

 近畿地方整備局はこのほど、「国道161号小松拡幅13工区」に係る環境影響評価書を取りまとめた。「琵琶湖の一部埋め立て」を取りやめ、「山側にトンネルを中心としたバイパス」によって具体化させるもの。小松拡幅については、滋賀県が今月17日付けで都市計画道路の変更を実施済みで今後、近畿地整における各種コンサルタント業務等が進む見通しだ。
 近畿地整が事業主体となる161号小松拡幅は、大津市北小松から高島市勝野に至る全長6・5qで、1970年(昭和45年)に事業化。161号に並行する江若鉄道敷を事業用地として取得し歩道等を整備する形で工事着手。その後、都市計画決定を経て全長6・5qのうち高島市勝野から高島市鵜川までの1qを1974年(昭和49年)12月に4車線で開通している。
 小松拡幅のうち、13工区は高島市鵜川から北部分の4・3qが対象。白髭神社を超えた部分で計画されている湖岸側への張出す形での埋め立てを湖岸の景観保全や、増加する観光客の通行安全確保が課題となっていることから取りやめ、山側に新たなバイパスを建設することで対応することとし、近畿地整による環境影響評価業務が進められていた。
 評価書によると、13工区では4車線道路を山側に作ることから▽平面構造=上下とも0・3q▽盛土構造=上下とも0・7q▽切土構造=上下とも0・03q▽橋梁構造=上り1・8q、下り1・9q▽トンネル構造=上下とも1・5q―となる。
 主な工事区分概要は、▽土工約2・06q(準備工、掘削工、擁壁工、道路土工・盛り土、法面工、舗装工)▽橋梁工約3・7q(準備工、基礎杭工、土留工、橋台・橋脚工、橋桁架設工、床版工、舗装工)▽トンネル工約3q(準備工、掘削工、支保工、覆工、舗装工、トンネル設備工)―。作業工程は▽トンネル工=1年目から9年目▽橋梁工=1年目から11年目▽土工=2年目後半から11年目―の予定。
 なお、環境影響評価に係るコンサルはオリエンタルコンサルタンツ、綜合技術コンサルタント、日本工営が担当。

提供:滋賀産業新聞