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建通新聞社(静岡)
2024/12/18

【静岡】静岡県 ホテル誘致へ 用地状況など整理

 静岡県は、外資系高級ホテルの誘致に取り組む。県内市町の誘致施策やホテル用地の整備状況を整理しながら、今後の取り組みを強化する考えだ。12月20日には、この取り組みの初弾としてプラザヴェルデ(沼津市)で市町やDMO(観光地域づくり法人)の職員を交えた勉強会を開く。
 静岡県は2023年度時点で約105万人のインバウンド数があるものの、同程度のインバウンド数がある他県と比較すると高級ホテルの少ないことが指摘されている。
 高級ホテルの大手とされているマリオット・インターナショナル、IHGホテルズ&リゾーツ、ヒルトン、ハイアットホテルズコーポレーション、アコーの五つのブランドのうち、県内には伊豆マリオットホテル修善寺(伊豆市)、富士スピードウェイホテル(小山町)、グランドメルキュール浜名湖リゾート&スパ(浜松市中央区)の三つがある。
 静岡県によると、23年度時点で兵庫県(約102万人)、石川県(約103万人)、岐阜県(約110万人)の3県が静岡県と同程度の外国人宿泊者数となっており、兵庫県には7カ所、石川県には4カ所、岐阜県には5カ所に高級ホテルが立地しているという。
 静岡県内の高級ホテルの少なさは、24年2月の県議会でふじのくに県民クラブの田内浩之議員(現湖西市長)が指摘。高級ホテルをはじめとした富裕層向けコンテンツ整備の重要性を訴えた。県内の高級ホテルの少なさは、開発事業者や経済関係者からも指摘されているという。
 高級ホテルの誘致に向けて県はまず、県内でホテルの立地が可能な土地を把握するとともに、その土地周辺の観光資源などの状況を市町と連携して整理する。この一環としてプラザヴェルデで12月20日午後2時から開催する勉強会では、県が高級ホテル誘致に向けた取り組みを説明する他、有識者によるホテル開発のトレンドや誘致効果に関する講演が行われる。


提供:建通新聞社



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