トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2024/12/17

【鳥取】県版緊急経済対策/総額370億円を追加提案/過去最大の経済対策に

 県は「県版緊急経済対策」として370億円をまとめ、13日、関連する補正予算案を11月定例会に追加提案した。政府の経済対策を最大限に活用した結果、県が実施する経済対策としては過去最大の規模になった。
 緊急経済対策は▽物価高対策▽賃上げ環境の整備▽安心・安全の地域づくり―の3本柱で構成。公共事業には補助事業194億7800万円に加えて、直轄事業負担金24億6000万円の計219億3900万円を盛り込んだ。
 主な事業は、国立公園満喫プロジェクトとして大山夏山登山道改修に2億7000万円。自然公園魅力向上では、中国自然歩道関連で鳥取市国府町雨滝の歩道改修測量設計費600万円、岩美町鳥越の天神池休憩舎屋根改修費820万円、智頭町芦津の歩道改修測量設計と工事費に1100万円を計上した。
 特別支援学校整備には2億9100万円。内訳はエアコン更新3校に1億8500万円、トイレの洋式化3校に9300万円、紫外線防止フィルム貼付工事1校に1100万円を付けた。
 また、公共事業は、農地防災事業でため池整備に4億2570万円、農業用河川工作物の頭首工に1億円など計6億1800万円を追加。森林組合などが実施する間伐、作業道の開設には6億7300万円を支援する。
 このほか地域高規格道路5億1000万円、国道179号「はわいバイパス」に10億5000万円、塩見川など大規模特定河川事業には11億2000万円を前倒しで整備する。
 11月補正案は今回の緊急経済対策に、当初提案していた38億円を合わせ総額408億3500万円。議会最終日の19日、採決が行われる。

日刊建設工業新聞