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　東近江市健康医療部地域医療政策課は、東近江市蒲生医療センターの病床数を現在の19床から35床に増床し、有床診療所から病院へと移行するための施設整備を2025年度に計画し、現在、設計業務を進めている。担当は、公募型設計コンペで選んだ、内藤建築事務所と野田建築設計事務所の設計共同体。
　整備する蒲生医療センターは、同市桜川西町340、敷地面積8691・13平方�bにある。建物面積は延4647・04平方�b。2015年（平成27年）3月に新館が竣工。そして、東近江保健医療圏域内のがん治療の完結率向上を目指し、2021年度（令和3年度）にがん診療棟を増築。ＰＥＴ―ＣＴ及びリニアックを導入し、早期診断や放射線治療を実施することでがん治療の完結率向上に向けた取組を進めている。
　しかし、連日の通院による放射線治療が患者の体への負担が大きいことや、手術を必要とする患者が一定数存在することから、当センターにおいて検査から手術、化学療法、放射線による一連のがん治療を実施するため、病床数を現在の19床から35床に増床し、有床診療所から病院とするための施設整備を計画した。
　基本設計段階において、3階建、延約1800平方�bを増築し、既存の一部を改修することを決め、現在は実施設計を進めている。引き続き、設計業務を進めるとともに、来年度予算への事業費計上に向けて業務を進める。
　なお、設計発注段階の概算工事費は、約15億円（医療機器を除く）としていた。

提供：滋賀産業新聞