徳島県は、新ホール早期整備プランの素案をまとめた。整備手法を設計・施工一括発注方式とし、敷地特性を踏まえた最適な工法選定、整備期間中に事業者と綿密な交渉ができる設計交渉・施工タイプを念頭に進める予定。工事費は調査モデルプランで約154億円、他に地下駐車場の効率的な解体など、事業者に独自技術やノウハウの積極的な活用を求め、工期短縮・早期整備に努める方針だ。
調査モデルプランによる整備スケジュールでは、設計期間が約1年6カ月、工事期間が約2年10カ月で、これ以外に事業者選定期間として約4カ月を確保し、これらの工程間には契約手続きなどの期間が別途必要と見ている。
整備費約154億円をベースに資材や労務費などを考慮して工事費を算定する予定。他に設計費、設計意図伝達費、工事監理費、備品費は別途予算計上する。建設地は藍場浜公園西エリアで、新ホールには地下杭、奈落部分などが必要とし、藍場浜公園地下駐車場の一部を解体して建設する。
新ホールは県と徳島市の協調体制により整備を進め、それぞれの役割を担う。施設整備の基本的事項として、オーケストラピットや花道などの高い機能性、メンテナンスのしやすさ、隣のあわぎんホールとの一体的利用により、円滑な搬入動線を確保する。
施設の大ホールエリアは客席1500席を下限、主舞台は幅18b×奥行き18b程度、楽屋の収容人数は80〜100人程度、リハーサル室は舞台と楽屋に近接させ、ホワイエなどを設ける。文化創造エリアには、多目的スタジオ(練習や小規模発表会)、活動室(4室以上、会議室利用も可能)を設置する。他に交流・にぎわい創出エリアにエントランスと交流ロビー、管理業務エリアに管理事務室と外構などの整備を計画している。
提供:
建通新聞社