秋田市観光振興課は、雄和ふるさと温泉ユアシスの大規模改修に関し、資機材や人件費などの上昇、設計条件の見直しなどにより、当初想定していた9億3,000万円の事業費は現時点で4億5,000万円増え、13億8,000万円となった。内訳は建築が3億7,000万円から5億4,030万円、機械設備が4億3,000万円から6億5,150万円、電気設備が1億3,000万円から1億3,800万円に増えている。
ユアシス(雄和神ケ村字舟卸145−2)は平成7年度に建設された鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積1,720.13uの施設で、1階は温泉やレストラン、休憩室、2階は大広間や休憩コーナーなどで構成。劣化度調査を実施した結果、躯体には問題がなかったが、利用者の居心地や利便性、維持管理性などの向上により集客を図るため、大規模改修を実施する。
改修では内装や外装の改修、各種設備機器の更新、大浴場内の改修(白湯新設、サウナ室の拡幅)、宿泊室5室のうち2室の洋室化などを行う。概算工事費の増額は建築が1億7,030万円、機械設備が2億2,150万円、電気設備が5,820万円となる。
松橋設計に委託し進めている設計において、アスベスト含有の対応、資機材・人件費等の上昇、仕様や設計条件の見直しなどにより、当初想定していた工事費では不足することが判明した。建材アスベスト含有調査は秋田環境測定センターが行った。
事業費を変更するため、2月議会に議案を上程する。来年4月には3工種分離で工事を公告し、5月に仮契約。6月の契約議案議決を経て本契約を締結し、7月には着工したい考え。工期は現時点、約13カ月を想定している。
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秋田建設工業新聞社