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日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/12/16

【埼玉】消防学校再整備、大野知事が見解示す

 大野元裕知事は消防学校(鴻巣市)の建て替えに向けて、2025年度早々に再整備の基本構想をまとめる見通しを明らかにした。開会中の県議会12月定例会における一般質問で「早期の建て替えをすべき」と主張した岡村ゆり子議員に対して答弁した。
 知事は「激甚化・頻発化する災害に対応し、県民の生命・財産を守るためには、消防学校の教育訓練を充実・強化していくことが大変重要」との考えを述べた。
 再整備基本構想をまとめるため、11月に学識経験者やDX専門家、消防関係者で構成する委員会で検討を開始したという。基本構想を踏まえ、「DXの活用などをしつつ、教育訓練施設の充実・機能強化および環境整備について、しっかりと検討したい」としている。さらに「加速的速やかにそれを実現するようなことを検討して」いくと強調した。
 岡村議員は寮を改善する必要性も唱えた。危機管理防災部は「寮棟は建設から46年が経過しており、男性用の寮は4人部屋で、プライベート空間の確保が課題となって」いると答弁。女性用の寮室は2人部屋、定員12人で「女性消防職員の採用増に柔軟に対応できないことなどが課題」となっている。
 県内消防本部からは個室化の要望が出ていることを明らかにした上で「消防職員の教育環境の改善や女性消防職員の採用増に柔軟に対応できるよう」に検討していく。消防学校は、市町村消防本部の職員を教育する施設で、県が運営している。

提供:埼玉建設新聞