日本工業経済新聞社(群馬)
2024/12/13
【群馬】県中部農業事務所が赤城大沼用水4期を25年度着工
県中部農業事務所農村整備課は、前橋市富士見町赤城山で計画している赤城大沼用水4期地区について、2025年度の着工に向けて準備を進めている。延長約1300mの水路改修を2年間で行う事業となり、初年度は最上流部の約200mを対象とした工事に加え、最下流部の改修も実施する方針。設計はプロファ設計(伊勢崎市)が作成している。
同事業は、これまでに実施した同用水3期地区から上流約1300mを対象に水路改修を実施するもの。県営事業の水利施設等整備事業(基幹水利施設保全型)として2024年度に事業着手している。
事業区間は、最下流部の延長約200mが石積水路。そこから間をあけて延長約900m区間で石積み水路、その上流延長約200mが暗渠となっている。
25年度に工事を予定している最上流部の暗渠約200m区間は、φ700oの規模となっている。補修工事は既存の暗渠を生かしながらの工法を想定している。
最下流部の石積み水路約200m区間は既存水路内にφ800oのヒューム管を布設、埋設する工事を予定。延長約900mの水路はH1m、B0・8m規模となっており、石積み水路のままでの補修を計画している。現在も設計を進めている段階で、詳細な施工方法については、その中で詰めるとしている。
赤城大沼用水は赤城大沼を水源とした8・9qの農業用水で、赤城山南麓の農地336haへ用水を供給している。造成から60年が経過し石積みの欠損や崩落、水路敷の洗堀など老朽化が著しい状況。長寿命化や保全対策だけでなく、水路に隣接する主要地方道前橋赤城線への影響を防ぐために4期地区として工事を計画。23年度に事業計画をプロファ設計(伊勢崎市)が作成している。24年度に事業着手しており、全体事業費には1億6000万円を試算している。