トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2024/12/13

【富山】件数減で5カ月ぶりにダウン/11月の前払金保証取扱高/東日本保証富山/年度累計は8%増に

 東日本建設業保証富山支店は、11月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
 それによると、請負金額は51億1200万円で、前年度同月比29・7%減と大幅な減少を示した。全体件数が213件から160件と、同24・8%減になったことが要因であり、単月の請負金額は5カ月ぶりのダウンとなった。特に県の件数は半減している。
 発注者別の請負金額を見ると、国は同891・5%の大幅アップ。このうち、北陸地方整備局では、「庄川・港町堤防災害復旧工事」(請負金額約3・1億円)と「伏木富山港(伏木地区)伏木港大橋(災害復旧)改良工事」(同4・5億円)の大型保証があり、11億円増加した。
 独立行政法人等は同45・9%増。大きな増減幅があった発注機関はなかった。
 県は同51・8%の大幅減。件数が前年同期の116件から55件に減ったことが主な要因。このうち、土木部では、件数が91件から39件に大きく減少し、請負金額は10億円のダウンを示した。
 市町村も同56・6%減と大きく減少。このうち、入善町では昨年同期に、「入善町新庁舎整備事業 建築主体工事」の大型保証があった反動減から、11億円のダウン。また、立山町も昨年同期に、「(仮称)防災センターおよび児童館建築主体工事」の保証があり、その反動から9億円の減少となった。
 一方、4月から11月の累計請負金額は、同8・3%増の1067億400万円。過去5カ年の推移は件数、請負金額ともに上から2番目の状況。請負金額は独立行政法人等を除き、国や県、市町村など、いずれの発注機関も前年同期実績を上回っている。
 その他発注機関を除く内訳を見ると、増加は県土木部37億円、北陸地方整備局31億円、県その他14億円、射水市13億円、氷見市12億円、県企業局10億円、魚津市9億円、朝日町6億円、小矢部市と黒部市が各5億円など。減少はネクスコ中日本99億円、入善町16億円、立山町11億円、ネクスコ東日本6億円などとなった。
 市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が94億円余でトップ。高岡市53億円余、射水市36億円余、氷見市約29億円、魚津市約18億円、砺波市16億円余で続いた。
 工事場所別の前払金保証取扱高累計は、射水市や高岡市、砺波市、黒部市、氷見市、魚津市、滑川市などで増加。富山市と小矢部市、入善町などで減少している。
 累計の中間前払金保証取扱件数は、県土木部が21件で最多。県農林水産部9件、富山市6件、北陸地方整備局と高岡市が各2件で続いた。前年度同月比では、件数が45件と同9・8%増、請負金額は48億5500万円余の同36・6%増と大幅にアップしている。
 詳細は表を参照。

hokuriku