静岡県は、遠州灘海浜公園(篠原地区)の整備について、2025年度に最適案をまとめる考えだ。これに向け、同地区の利活用構想策定業務をPwCアドバイザリー(東京都千代田区)に委託した。業務では、基本計画の内容を基に、公園利活用のコンセプトをブラッシュアップする他、導入する機能を整理する。委託期間は25年3月24日まで。
遠州灘海浜公園(篠原地区)は、浜松市中央区篠原町にある約36fの都市公園で、このうちの未整備の約24fを整備する。基本計画では「みんなが楽しめる健康・スポーツ公園」をコンセプトに設定しており、野球場やアウトドア広場、アスレチックなどを整備する配置案を示している。
整備に当たっては、PFI手法のうちのBTO方式の採用を検討している。これに先立つ利活用構想策定業務では、個別の民間企業へのヒアリングや公募型サウンディングにより、民間活力の導入に向けた調査を実施。これと同時に公園利活用に向けた複数のコンセプト案を検討し、概略の施設配置図を3案以上作成する。
同業務の成果を基に県は、25年度に最適案をまとめたい考え。この最適案については、浜松市や、整備に向けて今後立ち上げる協議会などに諮りながら方向性を固め、PFIアドバイザリー業務の受託者選定などに移る見通し。
提供:建通新聞社