12月補正予算案で委託料2700万を追加
本体工事の入札は26年度秋ごろ
山形村は、2027年度末の完成を目指す複合施設について、基本設計者をプロポーザル方式で25年3月上旬までに選定すると12月11日に明らかにした。12月補正予算案では、基本設計委託料2700万円を計上。25・26年度に基本・実施設計を進め、26年度秋ごろに本体工事の入札を予定している。
村議会12月定例会の一般質問で、福澤倫治議員が複合施設建設の進ちょく状況を質し、藤沢洋史教育次長が答えた。藤沢次長は「24年度は基本設計者を選定するため、プロポーザルの審査委員会を立ち上げ、12月17日に第1回の会議を予定している。その後、参加者への指名通知を行い、2月中旬に各者が応募案を提出、3月上旬に設計者を特定する」と述べた。
施設規模と事業費について、藤沢次長は「従来の内容から変更し、施設の面積は延べ1800uで、予算規模は13億5000万円にした」と回答。近年の物価高騰の影響や将来的な財政負担を考慮し、基本計画時点より施設面積を約200u減らしたという。
事業費には、緊急防災・減災事業債(充当率100%・交付税算入率70%)と地域活性化事業債(充当率90%・交付税算入率30%)の起債をあて、残りを一般財源で賄う。現時点での内訳は、緊急防災・減災事業債が4億9200万円、地域活性化事業債が3億9300万円、一般財源が4億6000万円余を見込んでいる。
複合施設は、役場近くの屋外テニスコート(山形村2047番地1)に建設予定。延べ床面積1800u程度で、主な機能として◇ミュージアム機能◇図書館機能◇子どもの居場所・住民交流の場所機能―の3機能を備える。
提供:新建新聞社