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建通新聞社四国
2024/12/10

【愛媛】今治市 市庁舎機能移転など素案説明 

 今治市は、「中心市街地まちづくり市民会議」を開催し、市民約130人に地域資源を生かしたにぎわい創出の方策や、現在策定を進めている「中心市街地まちづくり計画」の素案などについて説明した。
 市は、市庁舎や今治港、今治城など一帯を中心とした中心市街地まちづくり構想を策定し、昨年度から実現に向けた方策を審議する付属機関「中心市街地創生デザイン会議」や関係者へのヒアリングなどを進めている。
 老朽化の進む市庁舎の機能移転を核に中心市街地の再編を進め、市庁舎=写真=を含む丹下健三氏設計の建物群の活用、市庁舎から今治港まで続く広小路と今治城周辺や商店街の活性化などについて議論を重ねている。
 市庁舎の機能移転先については、同じく施設の老朽化が進む愛媛県や検察庁、法務局、税務署の移転先として集積するなるシビックゾーンと想定し、3カ所の候補から河野美術館(旭町1)と隣接する愛媛県東予地方局今治支局の敷地が最適としている。移転先となる建物については、複合棟を1棟から3棟まで建設する案が議論され、コストバランス的に1〜2棟の建設が最適としている。移転後の現市庁舎については、文化施設としての活用を検討する。
 デザイン会議では、「中心市街地公共空間デザイン戦略(案)」と「シビックゾーン再整備基本計画(案)」などを年度内に取りまとめる。市は、これらの計画に市民や関係各所へのヒアリング結果などを加えた中心市街地グランドデザイン案(中心市街地まちづくり基本計画案)を2025年3月末に作成、パブリックコメントの募集を経て6月に計画を策定する。
 策定の支援業務は、パスコ、上條・福島都市計画設計事務所、都市設計連合、スペースシンタックス・ジャパンによるコンソーシアム(共同体・代表企業パスコ)が担当。

提供:建通新聞社