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　静岡市は、東静岡地区のまちづくりについて専門家や市民から意見を募る「まちづくりアイデアコンペｉｎ東静岡」の最終審査を開催した＝写真。都市の将来像と実現に向けた方策などについての提案を募る「都市デザイン部門」では、竹中工務店・小南嘉久氏の「ＬＩＦＥ　Ｓｔｒｅａｍｉｎｇ」が最優秀賞、創造舎・山梨洋靖氏の「東静岡『緑と水が織りなす新しい東海道』」が優秀賞に選ばれた。
　小南氏は、「東静岡駅周辺は、グランシップや整備が予定されるアリーナなどの非日常の部分と、住民が暮らす日常の部分のつながりが希薄」とし、この非日常と日常が融合する四つの仕組みづくりを提案した。
　当日は、公共空間を利用した新たな魅力創出に向けたアイデアを募る「まちを楽しむ部門」の最終審査も実施。審査委員特別賞に「みんなで紡ぐコミュニティガーデンとサイクリングロード」、会場人気特別賞に「ノマド学習からはじまる若者の関わりしろ」が選ばれた。
　この他、学生から都市デザイン部門に寄せられた提案の中で特に優秀とされた「ｅｎで紡ぐ東静岡」など４作品が学生未来賞に選ばれた。
　総評として、審査委員長を務めた工学院大学建築学部まちづくり学科の遠藤新教授は「『意欲のある方とパブリックスペースがあれば、すぐにまちは変わる。そのためにどのようなサポート体制を構築するべきか』という考えが提案内容に表れていた」とし、「どのようにまちの魅力を発信し、人が集まる仕組みをつくるかが重要ということを改めて感じた。東静岡のまちづくりを考える良い機会となったと思う」と語った。


提供：建通新聞社