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建通新聞社(中部)
2024/12/10

【愛知】愛知県 366号渋滞対策 立体化検討

 愛知県建設局は、大府市内の一般国道366号の渋滞対策として、都市計画道路の衣浦西部線と名古屋刈谷線の整備に取り組み、この2路線の交差形状について、立体交差化も含めた検討を進めていることを明らかにした。12月5日に開かれた愛知県議会12月定例議会の一般質問で日高章議員(自民)の質疑に対し、西川武宏建設局長が答弁した。国道366号の現道の部分改良による速効対策とともに、抜本対策として都市計画道路2路線の整備に取り組む。
 国道366号は、国道23号有松インターチェンジから県道瀬戸大府東海線の惣作交差点までの間で、慢性的な渋滞が発生しており、地域住民や沿線企業から早期の対策が求められている。抜本的な渋滞対策として、午池南交差点(A地点)から南へ約400bの地点から東浦町方面へ分岐する都市計画道路衣浦西部線の立体交差化検討部(B地点)〜折戸交差点(C地点)の整備と、都市計画道路名古屋刈谷線の午池南交差点から惣作交差点までの区間の4車線化整備に取り組むとした。両線が交差する交差点の形状は、現在の都市計画決定によると、4車線同士が鋭角なY字で合流する交差点となっている。この交差形状について、西川局長は、「現在の都市計画では、平面交差点として計画されており、バイパス整備後に見込まれる多くの交通量に対して、より円滑な交通処理を可能とするために、交差点を立体交差化する計画として検討を進めている」と説明した。
 さらに、周辺地盤と新たに整備する道路との高低差や、交差する市道との取付けなどに課題があり、今後の見通しについて西川局長は、「沿道や周辺からのアクセス性を高めるために、大府市と連携して、乗り入れや市道との接続計画について、取りまとめているところだ。これらの検討を進めて早期に道路計画を固め、切れ目なく現地の測量や、道路予備設計を実施し、都市計画変更の手続きを行うなど事業着手に向けた準備を着実に進めていく」と述べた。
 この他、県では、現道の部分的な改良による速効対策として、午池南交差点の名古屋方面車線で、右折車両による交通阻害を防ぐために、25年度の工事着手に向け、車線拡幅の設計を進めている。


提供:建通新聞社