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滋賀産業新聞
2024/12/10

【滋賀】県長浜土木 勝山谷川の砂防堰堤2基新設

 滋賀県長浜土木事務所が7月米原市で発生した土砂災害復旧に向け砂防堰堤全2基の新設計画を進めている勝山谷川緊急土砂災害プランは、24年度第4四半期にも初弾として1基目の砂防堰堤新設工事を発注・着工し、26年度にも1基目の施工を完了させたい考えだ。発注は滋賀県本庁からとなる見通し。2基目砂防堰堤は24〜25年度で設計を行う意向で実工期3ヵ年程を見込んでいるが発注時期や所管は今後精査し決定。
 県では7月1日に米原市で発生した土砂災害を受け、勝山谷川に砂防堰堤2基を新設する勝山谷川緊急土砂災害プランを策定。うち1基は先行実施済で21年度委託・完了した砂防堰堤他の詳細設計について災害対応のための修正設計を委託中。設計完了後は25年1〜3月にも整備予定の砂防堰堤1基の初弾工事を県本庁砂防室から発注・着工し、26年度にも完了したい考え。もう1基の設計は24〜25年度実施見込みで設計完了後早期に県もしくは長浜土木から2基目の堰堤新設工事を発注し、実工期3ヵ年で行いたい考え。なお勝山谷川災害関連緊急砂防事業の全体事業費は本申請の砂防堰堤工と部分申請のアンカーネット式構造物約1億7000万円を合わせ約8億円。
 勝山谷川災害関連緊急砂防事業は8月2日に国が実施を発表。保全対象となるのは米原市伊吹地先の人家86戸、避難所、県道山東本巣線、県道山東伊吹線および市道。対策工は砂防堰堤工(本申請)およびアンカーネット式構造物(応急対策・部分申請)。
 7月滋賀県公表の勝山谷川緊急土砂災害プランによると、米原市伊吹の被災現場周辺において災害緊急対策として24年度第2四半期に堆積土砂の撤去を実施し応急土砂止工(強靭ワイヤーネット)を設置。また抜本対策として設置する砂防堰堤2基の設計・用地測量・用地補償を実施。24年度第4四半期から26年度まで先行実施していた砂防堰堤1基の設置工事を行った後、発注時期・発注機関は未定だが3ヵ年でもう1基の砂防堰堤設置工事を進める。このほかの抜本対策として26年度から治山ダムの嵩上げ1ヵ所と新設1ヵ所も計画している。
 21年度に発注・完了した勝山谷川補助通常砂防設計業務の委託先はウエスコ滋賀営業所(草津市)で、24年7月の災害発生を受け修正設計を同社に委託し進めている。21年度発注時には米原市伊吹地先の勝山谷川に新たに設置する砂防堰堤1基について、本堰堤(透過型)や床固工、流末処理工(護岸工含む)の詳細設計や、堰堤設置に伴う管理用道路(一部工事用道路)延長約180bの詳細設計、土工3次元設計―他を行った。

提供:滋賀産業新聞