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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/12/06

【群馬】25年度小川橋と桐の木橋で補修工事

片品村は、橋梁長寿命化計画に基づき進めている村内の橋梁補修について、2025年度に鎌田地内の小川橋と土出地内の桐の木橋を対象に工事発注するため準備を進めている。桐の木橋は24年度から着手、当初予算に7000万円を確保している。25年度は別途予算を確保し、残りの工事箇所を整備する。小川橋については、技研コンサル(前橋市)が25年3月末までの履行期限で設計を進めている。
土出地内古仲地区に位置する桐の木橋は、村道6176号線にあり片品川を跨ぐ橋長45m、有効幅員5・4m、上部工3径間の単純RCT桁橋。下部工は橋台2基、橋脚2基で、供用開始は1957年となっている。定期点検の際に老朽化の兆候がみられたため工事を計画した。
全体の補修計画ではコンクリート上部工、支承、伸縮装置、排水装置の補修を主に行う。コンクリート上部工3径間を対象に、床版全体のひび割れ補修と橋面防水の補修を実施。橋面防水は全面を対象とし、延長45m、幅員5・4mの面積243uで整備する。支承は6カ所更新予定で、伸縮装置は4カ所撤去して新設する。また、排水装置は4カ所で改修を行う。なお、工事は吊り足場を仮設して行う。設計については、プロファ設計(伊勢崎市)が担当してまとめた。
2025年度は、上部工の伸縮装置の更新4カ所とアスファルト舗装補修工、コンクリート床版の補修工を行う見通しとなっている。また、橋面防水工は、本年度に光井工業(片品村)が担当しを進めている工事状況により実施内容を判断する。
小川橋は村道鎌田太田向線を通り片品川を跨ぐ橋長22・2m、幅6・4mの鋼方桁ラーメン橋。鋼橋台が2基整備されている。下部工にひび割れがみられ、主桁や床版の補修も見込まれている。
同村では橋梁長寿命化修繕計画を進めており、5年に1度の定期点検を実施し、点検結果のうち健全度3の橋梁について、優先順位をつけて補修工事を進めている。対応が必要な橋梁は残り2橋となっているが、交通量が少ないなど緊急度が低いことから、補修時期や対応方法の検討を行っているところ。
なお、橋梁補修工事は国の道路メンテナンス補助事業を活用して整備を行う。