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日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/12/05

【埼玉】順大病院中止で田村県議「執行部に瑕疵なし」

 順天堂大学がさいたま市浦和美園地区への新病院建設を中止したことを受けて、自民党県議団の田村琢実団長は2日、埼玉建設新聞の取材に「遺憾としか言いようがない」とコメントした。また「大学側の一方的な不履行で、執行部に瑕疵はない」との考えを示した。
 これから最大の焦点となる建設予定地の活用については「さいたま市と協力して、ゼロベースで検討していくことになる」と強調。ただ「別の病院を誘致するというのは難しいのではないか」との見解を示している。2日に開会した県議会12月定例会で、議論の大きなテーマとなってくることが確実視されている。
 建設予定地は県有地約3ha、さいたま市有地約4・7haの合計7・7ha。ここにきて、県政最大級の重要課題である県庁舎再整備とリンクしてくる可能性が急浮上してきた。
 田村県議は10月24日に開かれた県庁舎再整備検討委員会で、「仮に病院が来なかったら」と前置きした上で、建設地の活用策を検討する必要性を唱えていた。一案として新たな県庁の整備地にすることも考えられるのではないかと提起していた経緯がある。
 現地建て替えか移転整備かで意見の分かれている県庁再整備について、大野元裕知事は2024年度末までに方向性を示す考えを明らかにしている。
 現在の県庁舎は▽本庁舎▽第二庁舎▽第三庁舎▽衛生会館▽別館▽職員会館・診療所▽危機管理防災センター▽議事堂――の8棟に分かれている。延べ床面積は合計約9万6000u。敷地面積については約6万7000uとなっている。

提供:埼玉建設新聞