新潟市西蒲区は、区役所新庁舎整備事業に係る基本設計について、5日に公募型プロポーザル方式で公告する構えだ。
老朽化が進む区役所庁舎建替えに係る基本設計を行うもの。基本構想案によると、施設規模は現在の区役所職員数や多機能化を目的とした交流スペース・多目的スペースの確保、維持管理費を抑えるためにも極力コンパクトな庁舎づくりなどを勘案し、施設規模に概ね延べ3000平方メートルを想定。また、既存用地を活用することで早く整備できること、政令市以降から区民に浸透している場所であること、JR巻駅に近く利便性が高いことなど、総合的に検討した結果、新庁舎は現在地で建替える計画。2024年度当初予算に基本設計や地質調査費用として4200万円を計上している。現在地で建替える計画とし、25年度以降の実施設計や移転先工事、既存建物解体、庁舎建築を予定している。
西蒲区役所(巻甲2690番地1)は、1977年10月に建築されたA棟(新館)RC造3階建て延べ2168・20平方メートルと61年12月に建築されたB棟(旧館)RC造3階建て延べ1704・66平方メートルで構成。駐車場は来庁者用80台、公用車用43台。敷地面積は市有地4920・67平方メートルと借地635・85平方メートルの計5556・52平方メートル。旧館は築後60年以上が経過し、老朽化とともにエレベーター設置など、バリアフリーへの対応が喫緊の課題になっている。
基本構想策定にあたっては、有識者や区の関係団体らで構成される新庁舎基本構想検討会議(座長・藤田美幸新潟国際情報大学経営情報学部准教授)を23年度に設立。庁舎機能や既存施設の有効活用、新庁舎の複合化および整備手法などについて議論を重ねていた。