米子と境港を結ぶ高規格道路整備について、平井伸治知事は2日「ここ4カ月間が方向性を左右する重要な局面だ」と述べ、国に対し新年度から概略ルートや構造を検討する「計画段階評価」手続きに入るよう働き掛けを強める意向を示した。
11月県議会本会議で自民党・入江誠議員の代表質問に答えた。
懸案となっている米子―境港間の高規格道路を巡っては、11月22日、県と沿線市村に国交省を交えた勉強会で「高規格道路の整備が必要」と確認されており、次のステップに向けた期待が高まっている。
ただ、市街地を通過するルート選定や整備手法が課題になりそう。
平井知事は渋滞解消や物流促進、医療アクセス、原子力防災上の避難路などの整備効果を強調。国交省道路局長らの感触をもとに「出口に光が見え始めた」と説明し、2006年以来の事業凍結解除とともに、計画段階評価につなげることが大切と述べた。
今後の見通しでは、国の審議会や新年度当初予算の箇所付けによって「この道路の扱いが見えてくる」とし、重要な時期に差し掛かっているとの認識を示した。
日刊建設工業新聞