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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/12/04

【群馬】甘楽町秋畑で谷止工3基 雄川を跨ぐ仮橋を設置 25年度以降に工事へ

県富岡森林事務所は、甘楽町秋畑(向山)地内の谷止工3基の新設工事について、2025年度以降に計画する。3基合わせたコンクリートボリュームは849・8立方mで、掘削1082・7立方m、埋め戻し376・2立方mで整備する。谷止工新設工事は雄川に仮橋を架設して行う。なお、仮橋は工事完了後に撤去する。谷止工は25年度以降に計画する仮橋設置工事完了後に着手する予定。
主要地方道富岡神流線に沿って流れる雄川本流部の右岸側で谷止工を3基新設する。
2019年台風19号により被災、林道草喰八丁河原線上部の山腹が崩壊し、雄川までの間の山腹および渓流を流下して富岡神流線に土砂が流出した。
22年度に工事着手が可能となり、計画地上部の山腹工区間において、土留工2基と簡易法枠工を1544・4u施工した。24年度は土留工3基などを発注。工事はタルヤ建設(富岡市)が落札した。山腹工区間における工事は24年度に完了する見込み。
25年度以降に計画する谷止工3基の新設工事は、下流部の渓間工区間における渓床勾配の緩和と縦横浸食を防止することとともに、渓床に堆積した不安定土砂の移動を防止するために実施。最上流部にbR谷止工、最下流部にはbP谷止工を設置する。
新設する全土圧型のbP谷止工は堤長33m、堤高5・5m、コンクリートボリューム242・2立方mで整備を行う。掘削土量は382・7立方mで、埋め戻し量は153・1立方m。152uの残存型枠を設置して築造する計画としている。
bQ谷止工は全土圧型となり堤長20・5m、堤高6・5m、コンクリートボリューム241・8立方mで整備。320・8立方mの掘削と128・3立方mの埋め戻しを行う。一般型枠を152・8u設置し築造する。
2分の1土圧型のbR谷止工については堤長22m、堤高7m、コンクリートボリューム365・8立方mの規模となる。379・2立方mの掘削と94・8立方mの埋め戻しにより整備する。一般型枠を194・9u設置して築造を行う。
谷止工3基の測量設計は国土防災技術(東京都港区)が受託してまとめた。
仮橋の設置を計画している箇所の川幅は約20m、仮橋の幅員は3mを想定している。橋長や幅員、構造など詳細は群馬県森林・緑整備基金(榛東村)が受託した仮橋設計・河川占用許可申請書作成業務で検討する。業務は25年2月28日までの履行期限でまとめる。