秋田市教育委員会は4日、秋田南中学校・築山小学校・中通小学校併設校建設の基本・実施設計の公募型プロポーザルを開始した。基本設計、実施設計(建築、構造、電気設備、機械設備、環境整備)を8年9月3日の履行期限で行うもので、委託費の上限は3億4,800万円(税込)。新校舎の想定延べ床面積は18,000u程度で、想定建設費は99億4,000万円(税込)。既存校舎の解体跡地に8,000u程度のグラウンドを整備する。
校舎棟、屋体棟、給食棟を合わせた想定延べ床面積は約18,000u。仮設校舎は建設せず、既存校舎を使用しながら既存グラウンドに新校舎を建設する。既存校舎の解体跡地に8,000u程度のグラウンドを整備する。敷地内には来客用駐車場と駐輪場も設ける。
普通教室には普通教室、学習室、多目的スペース、特別支援学級を配置。特別教室には理科教室、理科準備室、音楽教室、音学準備室、特別活動室、教育相談室、図書室を配置。小学校には図工室、図工準備室、外国語室、生活科室、中学校には技術室、技術準備室、美術室、美術準備室、進路資料・指導室も設ける。家庭科室と家庭科準備室は共用。
管理諸室には校長室、職員室、保健室、印刷室、放送室、教材室、リフレッシュルーム、校務員室、会議室を配置し、中学校には生徒会室も設ける。職員更衣室と職員リフレッシュ室は共用。体育施設にはアリーナ、ステージ、放送室、控室、器具庫、更衣室を設けるほか、中学校には柔道場・剣道場、部室も配置する。共用の給食施設は給食調理室、検収室、アレルギー対策室、配膳室(各階)、倉庫、休憩室などを配置。児童室として集会室、図書室、遊戯室、事務室、物置も設ける。
設備は各居室、屋体棟アリーナ、給食室の暖房、各居室と給食室の冷房を整備。給水は直圧方式を基本とし、必要に応じて加圧も併用する。このほか校内LAN、Wi-Fi、応急給水栓なども整備する。
基本・実施設計の参加要件は、市内に本社がある一級建築士事務所で、単体または共同企業体。延べ面積3,000u以上の公立小・中・高校の新築または改築工事に関する建築設計の元請実績を求める。技術提案書評価の配点は、事務所の能力が3点、担当チームの能力が15点、業務実施方針が10点、課題に対する提案内容が72点の100点満点。学校づくりの考え方、機能性・耐久性、経済性への配慮、施工計画などの配点が高くなっている。
参加表明書の提出期限は18日、技術提案書の提出要請は今月下旬、技術提案書の提出期限は2月28日で、プレゼンテーション・ヒアリンは来年4月中旬を予定。審査結果の通知は同年5月上旬。
8年度に準備工事(プール解体等)を行い、同年度〜11年度までかけて新校舎(外構含む)を建設。12〜15年度にかけて既存校舎の解体、グラウンド整備などを行う。
提供:
秋田建設工業新聞社