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秋田建設工業新聞社
2024/12/03

【秋田】能代市でこどもの遊び場を整備/7年度に基本計画、整備候補地は能代河畔公園

 能代市子育て支援課は、こどもの遊び場整備について、7年度に施設規模や機能の詳細などを盛り込んだ基本計画を策定する。策定費を当初予算に要望し、予算化後、業務を公告する。整備地は、サイエンスパーク・能代市子ども館や総合体育館などがある能代河畔公園内。同公園は米代川沿いに広がっており、面積は約10.5ha。複数の既存施設があることも踏まえ、建設地は施設規模に合わせて検討する方針。

 こどもの遊び場整備は、市民との意見交換や各種ニーズ調査などで多くの要望があったため、今年度から整備について検討を開始。今年5月、関係課長によるこども・子育て交流施設整備推進庁内会議を設置し、4回にわたって検討した。また、子育て中の職員13名による子育て分科会も3回開催し、全庁体制で整備について協議を行った。

 分科会からは、大型遊具などを備えた屋内の遊び場のほか、屋外の遊び場や子育て支援機能の併設といった、保護者の視点で必要と考えられる機能を包括的に整備するよう求める提言があり、庁内会議では提言を踏まえて実現に向けた課題を整理し、基本方針の取りまとめを行った。

 基本コンセプトは、こどもをまんなかに、遊びを通してみんなが繋がり育ち合う「こどもまんなかエリア」の創出。「こどもの健やかな成長を促す遊びの環境づくり」「保護者が安心して子育てができる環境づくり」「地域の多様な世代が関わる子育て環境づくり」―という3つの視点を取り入れ、エリアの中核施設として交流施設を整備する。

 施設の機能には遊びの空間に加え、子育て支援に関する相談等を行う行政機能や、保護者同士が交流できる空間などを設ける方針。

 既存施設との連携により、充実したこども・子育て支援環境が整備できるとして、整備の候補地に屋外大型遊具や芝生広場などがある能代河畔公園を選定。同公園は米代川沿いの万町、大町、川反町、浜通町にまたがり整備された公園で、園内にある「水と階段の広場」は不足している駐車場所確保のため、イベント広場として活用できる駐車場として改修する予定。今年度、地質調査と測量に着手している。

 交流施設の整備にあたり、駐車場も必要となることから、7年度に委託する基本計画の中で施設の規模など詳細を詰め、建設地を検討していく。

提供:秋田建設工業新聞社