横浜市建築局は、大場みすずが丘地区センター(青葉区)と磯子土木事務所(磯子区)でESCO事業を実施する最優秀提案事業者として、日立ビルシステム(東京都足立区)を代表とするグループを選定した。老朽化した空調設備などを改修し、ZEB化を必須とした条件で公募型プロポーザルを実施した。2025年5月に契約を結び、26年3月までに設計・施工を終える見通し。サービス期間は26年4月〜36年3月を想定している。
グループの構成員は日立ビルシステムの他、c(東京都中央区)、日立製作所(東京都千代田区)の計3社。
大場みすずが丘地区センターの所在地は青葉区みすずが丘23ノ2の敷地面積3171平方b。規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1733平方b。00年に完成した。
一方、磯子土木事務所は磯子区磯子3ノ14ノ45の敷地面積3776平方bに所在。規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1612平方b。1999年に完成した。
提案によると、空調設備をガス式集中熱源方式から電気式個別空調方式に更新して、いずれの施設でもZEB Readyの達成を目指す。大場みすずが丘地区センターでは、照明のLED化も実施する予定。2施設合計の省エネルギー率は37%で、年間約440万円の光熱費を削減できるという。
プロポーザルに参加したのは同グループのみだった。
建築局では2024年度、照明器具のLED化に特化したESCO事業の最優秀提案者として、歴史博物館など6施設で東電同窓電気(横浜市西区)を、区民文化センターなど24施設で東芝エレベータ神奈川支社(横浜市西区)が代表企業となるグループをそれぞれ選定。いずれも25年度に契約を結ぶ予定だ。
この他、みなと赤十字病院でESCO事業の実施に向けた可能性調査を実施している。
提供:建通新聞社