整備手法はPFI方式、事業費17億余
上田市は、国道254号沿いの丸子東内地区に計画する「仮称・道の駅まるこ」の基本計画案をまとめ、道の駅としては県内初となるPFI方式を採用する方針を示した。事業費は、市の整備部分のみで総額17億6545万円を試算した。2025年度に事業者募集を行い、26年度の着工、29年度末の完成を目指す。
PFI方式を採用する理由には、市民ニーズの多種多様化への対応などが挙がっており、民間ノウハウを活用することでサービスの向上や事業の安定性を図る。今回の道の駅整備では、設計・建設・運営までを担うことになる。
道の駅内に配置する機能は、トイレなどの休憩施設、駐車場、子育て施設、情報提供施設、特産販売所、農林水産物直売所、飲食施設、屋外交流広場、EV自動車用充電器、緊急避難所、備蓄倉庫・ヘリポート、バスターミナルなどを想定。具体的な施設内容や設備などは、PFI事業者と協議し固めていく。
市負担分の事業費内訳は、調査・測量8060万円、用地補償1億0370万円、建設・土木設計8910万円、建設工事10億3550万円、土木工事3億3090万円、建設工事監理2270万円、その他施設5760万円、24年度までの費用4535万円―となっている。別途、県による休憩施設(トイレ、子育て支援機能)や情報提供施設の整備費用が加わる。
スケジュールは、市民への意見募集を12月に行い、基本計画は25年3月までに確定する。事業者の募集および選定は25年度に実施。施設の設計や工事は26年度から開始し、29年度末の供用開始を目指す。
提供:新建新聞社