滋賀県大津・南部農業農村振興事務所田園振興課は、宮池地区(野洲市小篠原)の農業用ため池改修を計画している。県営農地防災事業の一環で、老朽化した宮池の決壊や越流による水害等を防ぎ、農業用水の確保を図るもの。来年度以降の工事を想定している。
農村地域防災減災事業(ため池整備事業) 宮池地区の改修計画によると、宮池の堤体の形式は均一型(全面改修)で堤高3・3b、堤長57b。洪水吐は計画洪水量0・226立方b/sで箇所数1ヵ所。取水施設の形式は斜樋・底樋式で箇所数1ヵ所。
近年、豪雨等により多くの農業用ため池が被災し甚大な被害が発生している。宮池は、老朽に伴い耐震や豪雨に対応できないと判定。堤体の決壊や洪水吐の越流の恐れがあるため緊急に改修することになった。
今後、実施設計を行い、工事着手に備える考えでいる。工事期間や一括発注か分割発注かなどは、設計等を進めながら検討していく。
宮池地区実施設計業務の委託業者については、9月20日開札の簡易型一般競争入札(総合評価方式〔業務特別簡易型U型〕)で、キタイ設計(近江八幡市)を選定した。概要は、ため池改修実施設計一式、セメント安定処理配合試験一式。委託期間は来年4月18日まで。
提供:滋賀産業新聞