北海道建設新聞社
2024/11/29
【北海道】開発局の24年度除雪体制/新たに通行止め解除予告
北海道開発局は、今冬の大雪と暴風雪に関する取り組みをまとめた。新たに通行止め解除予告情報を発信。通行規制の解除予告を30分から1時間前に道路情報板などで周知する。吹雪時の映像鮮明化装置を搭載した除雪トラックは約80台を追加配備。近年の急激な降雪に対応する体制を整える。
道内の気象状況を見ると、気象庁のアメダス観測地点(120カ所)での過去10年間の降雪量観測において、統計開始以来最多となる降雪量を記録した地点が全体の約53%に到達。累計降雪量に大きな変化はない一方で、急激な降雪が増えている傾向にある。
開発局は2024年度の除雪体制として、除雪機械1074台を確保。映像鮮明化装置は計296台配備する。札幌市近郊の市町村が大雪となった場合は、全道から除排雪機械やダンプトラックを派遣。豊平川の雪堆積場のかさ上げなどを実施する。
数年に1度の猛吹雪が予想される場合、予防的通行規制区間としている国道230号中山峠、国道237号日勝峠などを含む26区間を早い段階で通行止めにする。集中的に除雪し、早期交通開放を目指す。
通行止めの解除予告は、道路情報板のほかX(旧ツイッター)、電子メール配信サービスで知らせる。12月にはNTT東日本と連携協定を結び、従業員が営業時間中に雪崩などを発見した場合には通報してもらう体制とする。