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北陸工業新聞社
2024/11/29

【石川】世界に開かれた拠点整備へ協力/旧美大跡地利活用金大と基本合意書結ぶ/金沢市

 金沢市は28日、旧金沢美術工芸大学キャンパス跡地の取得意向を示す金沢大学との間で、同跡地の利活用に関する基本合意書を取り交わした。
 締結式は市役所庁舎で開き、村山卓市長、和田隆志学長が基本合意書に署名。村山市長は「小立野地区は文教地区として長く発展してきた。引き続き世界を導くような研究拠点として、地域とのつながりを持ったまま、活用して頂けるので非常にありがたく思う」と述べ、和田学長は「8月に宝町・鶴間新キャンパス(仮称)整備基本構想を策定し、公表したが、跡地を活用してグローバルな人材育成、地域と世界に開かれた研究拠点を作っていく」と語った。
 対象物件は小立野5丁目127番1ほかで、登記面積5万4584・76平方メートル。協議事項として市は跡地の更地化及びがけ地の安全対策を行った上で、金沢大へ売却。同大は基本構想に基づき購入した跡地を整備。加えて、市民福祉の向上及び跡地周辺も含めた地域の活性化に寄与することとし、協力事項としては新キャンパス整備の検討を進めるにあたり、両者は周辺地域住民の理解増進が図られるよう協力することも盛り込まれた。
 市によると、跡地(東側)の安全対策工事は着手済み、建物解体は来年1月に取り掛かり、26年度末の更地化を目指す。その後、速やかに売却手続きを進めていく構え。

hokuriku