日本建設業連合会北陸支部(支部長・木村淳二鹿島執行役員北陸支店長)は27日、2024年度労働災害防止安全推進大会を新潟市中央区で開き、約90人の出席者は一層の安全活動を強化するとともに、労働災害の撲滅を誓った。
冒頭、副支部長を務める荒明正紀(福田組代表取締役社長)安全環境対策委員長は能登半島地震や豪雨災害に触れながら、「ライフラインの応急復旧など地域社会の安全安心を担う守り手であり、次世代のために将来に希望が持てる魅力ある産業にすることが使命だ」と力強く開会宣言。続いて、木村支部長が登壇し「世代交代を確実に実施し道筋を付けなければならない。何よりも優先すべきは安全であり、一人ひとりが安全意識の向上と実践が求められる。安全環境の形成、週休2日、処遇改善に総力を挙げて取り組んでいく」と決意を新たにした。来賓から北陸地方整備局の高松諭局長が「安全な現場こそが担い手確保につながる」、新潟労働局の千葉茂雄局長は「健康で安心な職場環境整備が重要」と祝辞を述べた。
引き続き、優良工事表彰では「磐越自動車道 宝珠山トンネル工事」を施工した大林組、「魚沼市生涯学習センター建築工事」の福田組・伊米ケ崎建設・貝瀬材木JVが受賞。その後、会員一同は「建設業に関わるすべての者が労働災害ゼロの達成に向け、安心・安全な職場環境の実現を目指していく」と安全の誓いを胸に刻んだ。
また、安全活動事例として「複雑意匠建築における安全活動」と題し、奥村組・ヨシケン・中澤建工JVの小千谷市図書館JV工事所の井村朋大前工事主任が発表した。