埼玉アスファルト合材協会(中原誠理事長)は20日、2024年度全体会をさいたま市内の埼玉建産連研修センターで開催した。会には会員企業から50人を超える参加者が集まった。講習は交通安全に関する座学を中心に進められた。また、工場の土日連続閉所について、現行の月1回を来年度から月2回実施していくことを検討している状況を明らかになった。
冒頭のあいさつで中原理事長は「本日の講習内容は、運転者向けの内容になっており、本日の講義を参考にしていただき、これから年末の事故の多い季節に向けて無事故で新年を迎えられるように」と呼び掛けた。続いて、同協会が実施している毎月第2土・日曜日の連続閉所について「当協会では月1回実施しているが、東京の合材協会は今春から月2回実施しているようだ。これは日合協から話もありモデル的に始めたようだ。埼玉でもこれまでの協議で、東京に合わせて月2回の土曜閉所を進めていこうという話をしている。12月の理事会でも協議をしていく予定だ」と状況を示すとともに「会員の皆さまの工場が働き方改革に合致した形で運営しやすいように、協会としても推進していきたい」と協力を求めた。
続いて講習に移り、最初に交通安全座学講習会をJAF埼玉支部の本木昌造氏が講演した後、2024年度独占禁止法と事業者団体規制の概要を協会から説明。また、上半期の毎月第2土曜・日曜日連続閉所のアンケート調査実施報告が行われた。アンケート結果によると、4〜9月で連続閉所が実施できた工場の合計は133工場で76%となった。できなかった41工場にその内容を聞くと、得意先(顧客)工事が27工事・66%を占めた。コメントからは「得意先からの理解も得られ、計画通りに連休できた」など理解が進んでいる状況が多く聞かれた一方、実施できない理由として、施工指定日や天候不順による工期逼迫といった声も聞かれた。アンケート結果を報告した三井住建道路の東松山合材工場の小野五瑞留工場長は「多くの理解が得られてきた。このまま続けてほしい」と述べた。
閉会のあいさつで関根信次副理事長は「われわれの業界は毎日、皆さん車を使っている状況。本日の講習内容は運転者向けの内容だったので、皆さん初心に返り、気の引き締まる思いをしたのではないか。今後、師走に向けて忙しくなってくるが、注意を怠らず事故に遭わないようにしてほしい」と有意義な講習となるよう期待した。
提供:埼玉建設新聞