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鹿児島建設新聞
2024/11/27

【鹿児島】県土木部のICT活用工事/ 23年度分 9月末時点で66件

 県土木部は、年次的に試行拡大を図っているICT活用工事の取り組み状況(契約時期ベース、9月末時点)を明らかにした。2023年度分は対象工事594件のうち66件の実績が上がっている状況で、繰越工事の完成に伴ってさらに増加する見通し。24年度はコンクリート堰堤工も対象工種に加わる方向で、今後の伸びに注目が集まる状況だ。
 県土木部発注のICT活用工事は、16年12月から試行を開始。対象工種は18年2月からの「土工」(簡易型は21年2月〜)を皮切りに、21年3月から「舗装工」と「法面工」、22年4月から「付帯構造物設置工」と「舗装工(修繕工)」、同10月からは「作業土工(床掘)」「小規模土工」「地盤改良工」−と拡大してきた。近年では、23年4月から「河川浚渫工」「構造物工(橋台・橋脚)」「基礎工」「擁壁工」、24年4月からは「1000m3未満の土工」「橋梁上部工」が対象に加わり、さらに24年度は「コンクリート堰堤工」も追加する見通しとなっている。
 この動きを受け、対象工事は21年度から大幅に増加。取組工事も増え、21年度は93件(実施率19・9%)、22年度は初の三桁となる105件(同18・9%)まで達した。23年度分は24年9月末時点で66件となっているが、繰越工事の完成に伴ってさらに伸びてくる見通しだ。

■最多は北薩の94件

 工種別の実績は、土工(簡易型含む)が全体の72・5%を占める277件で最多。ほか、法面工69件(構成比18・1%)、舗装工17件(同4・5%)、舗装工(修繕工)10件(同2・6%)、付帯構造物工4件(同1%)、擁壁工3件(0・8%)−などが続いた。
 発注機関別(地域振興局・支庁)では、北薩横断道路等の整備で増加した北薩が94件と最多。次いで、鹿児島(81件)、大隅(50件)、姶良・伊佐(48件)、南薩(45件)、大島(28件)−などとなった。
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