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北陸工業新聞社
2024/11/27

【福井】伝食がスマートファクトリー/観光施設併設で地域活性化も/敦賀/設計は中島26年春竣工へ

 「越前かに職人 甲羅組」ブランドを主軸に通信販売や物販・飲食、水産加工事業を展開する伝食(敦賀市中央町2―22―32 田辺晃司代表取締役)は、敦賀市田結の「敦賀市第2産業団地」で、観光施設併設の新工場を計画している。
 計画によると新たな工場は、1万8478・43平方メートルの区域を開発したうえで、2階建て延べ約6296・42平方メートル(建築面積4615・28平方メートル)規模で新築。設計業務は、中島建築事務所(石川県金沢市)が担当している。
 敦賀市ふるさと納税返礼品の需要増や物価高に対応するため、高い作業効率で生産コストを削減するスマートファクトリーを目指す方針で、竣工時期に関しては2026年春を予定。
 今回のプロジェクトは、1700以上の自治体の中でもトップ20に入る敦賀市のふるさと納税のオペレーションを支えつつ、製品の生産・流通コストを削減することで、福井を代表する冬の味覚「カニ」を物価高から守る、同社の新たな挑戦と位置づけ。
 また、誰もが身近にカニを感じ、その魅力を存分に楽しめるよう、観光施設を併設。北陸新幹線の開業効果を踏まえ、地の利を活かした集客や雇用など、地域の活性化にもつなげたい考えだ。
 なお、新工場の高さは約12・5メートル。用途ごとのおおよその面積は、店舗が2305平方メートル、飲食が1319平方メートル、工場が1634平方メートル、事務所が1037平方メートル。

hokuriku