滋賀県湖東土木事務所は、21年度の国土交通省の選定を受け「防災道の駅」として防災拠点化を進める甲良町の「道の駅せせらぎの里こうら」隣接県有地の防災トイレ・貯水槽・防災倉庫他の新設について、沿道の国道307号補助道路改築事業として実施を計画、22年度委託・完了させた基本設計に基づく関係機関との協議等を経て24年度は先ごろ詳細設計を委託済みで25年3月にも完了させ、事業費措置が順調にいけば25年度に防災倉庫新設等も含めた土木工事1本で工事を発注・着工し、最大5年の社会資本整備総合交付金支援期間の最終となる25年度中に整備を完了させたい考えだ。
24年度正和設計(大津市)に委託した(10月28日開札)国道307号補助道路改築設計業務では、甲良町金屋地先の道の駅に設置する防災施設の詳細設計を実施。災害時に簡易水洗トイレ6基(下水接続なし)を設置できる汚物貯留槽と防災トイレ洗浄用水を貯留する水槽(上水道からの給水配管)の設計や、アルミパネル防災倉庫(基本設計時延長9・03b×幅2・395b×高さ2・36b)を設置する基礎工事や無停電化のためのポータブル発電機を接続できるよう既設分電盤に行う改造に係る設計を進めている。委託期間は25年3月10日まで。
22年度は国道307号単独道路改築設計を中央コンサルタンツ滋賀事務所(大津市)に委託し「道の駅せせらぎの里こうら」の「防災道の駅」選定を受け、甲良町・施設管理者との役割分担を図りながら道路管理者としての防災拠点化に向けた防災拠点機能の計画検討および基本設計を行った。
防災道の駅化の整備イメージに盛り込まれた具体的な整備計画によると、既存の道の駅区域と県有地を合わせ、ヘリポート、防災トイレ、非常用発電装置、防災倉庫、給水施設―を新設するほか、既存施設も活用し自衛隊・消防・警察のベースキャンプや活動拠点スペース、指令拠点、救援物資保管・集配スペースを設ける予定。
「せせらぎの里こうら」は、国道307号沿い、甲良町金屋地先に滋賀県と甲良町が設置し、13年にオープンした道の駅。県有地約4000平方bおよび町有地約1万平方bで構成する計約1万4000平方bの敷地に、乗用車59台、バス10台、トラック10台が駐車可能な駐車場やトイレを備え、直売所やレストラン、観光案内所のほか、調整池に芝生を敷き詰めた広場やドッグランがある。
国土交通省は21年度「道の駅せせらぎの里こうら」を湖東地域における唯一の自衛隊活動拠点や警察・自衛隊の広域活動拠点となる「防災道の駅」に選定。防災道の駅制度は「道の駅」の第3ステージの取り組みの一環で、都道府県の地域防災計画等で広域的な防災拠点に位置付けられている「道の駅」を選定し、防災拠点としての耐震化、無停電化、通信設備、貯水施設、防災倉庫、防災トイレ等のハード面と共にBCP策定や防災訓練などのソフト面にも、重点的な支援が行われる。
提供:滋賀産業新聞