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建設経済新聞社
2024/11/26

【京都】JR西日本と京都市が共同会見 ホーム新設などJR山科駅改良 山科駅周辺の拠点性を強化

 西日本旅客鉄道梶iJR西日本)と京都市は22日、共同会見を開き、ホーム新設などJR山科駅改良と、市が進めるプロジェクト「meetus山科−醍醐」の中間とりまとめについて発表した。
 JR西日本の財剛啓京滋支社長が「京の東の玄関口 山科駅改良」について、▽山科駅北側に12両対応のホームを1面新設及び柵内コンコース及び跨線橋の延伸、エスカレーター及びエレベーター整備▽特急「はるか」が山科駅で停車・折り返し可能となるよう配線を変更とする整備概要を発表。整備効果として、▽山科駅を京の東の玄関口として公共交通の利用を促進することにより、持続可能な観光地域の実現に貢献する▽特急「はるか」の山科駅延伸により、関西空港駅をはじめとした拠点駅と山科駅をより快適につなぐの2点を挙げた。
 2025(令和7)年度に山科駅改良工事に着手し、2029(令和11)年度の供用開始を目指す。供用開始にあわせて、京都駅発着の特急「はるか」を山科駅に延伸する。

meetus山科−醍醐 中間とりまとめ
山科区役所再整備含め検討


 京都市の松井孝治市長は、「meetus山科−醍醐 中間とりまとめ」について発表。目指す将来像として「多様な人々が住み、学び、つながることのできる文化・教育のまち“山科・醍醐”」と設定した。
 エリアごとの将来イメージについて、山科駅周辺は、大阪・京都の中心部や国際空港とのアクセスの良さを活かし、京の東の玄関口として拠点性を強化。JR西日本の山科駅改良により、特急「はるか」が山科駅へ延伸し、京の東の玄関口となることを踏まえ、山科駅周辺の拠点性の強化を図る。
 椥辻駅周辺は、様々な文教施設の立地を活かし、新たな憩い・文化の集積ゾーンとする。主な内容は、▽一緒に作り上げていく公園(東野公園からスタート)▽平日の野球場を一般開放し、子どもの遊び場などに活用▽地域体育館や文化会館も連携し、東野公園一帯が多様な居場所へ▽将来的な山科区役所の再整備も含めて検討し椥辻駅周辺の魅力を向上。
 醍醐駅周辺は、駅を拠点に公共施設と商業施設が集まる立地を活かし、多様な人々が集い、混ざり合う広場とする。主な内容は▽パセオ・ダイゴロー、折戸公園など、醍醐駅周辺の魅力向上。子どもからお年寄りまでみんなが居心地よく過ごせる場所へ。
 石田駅周辺は、東部クリーンセンター跡地の活用により、賑わいと憩いの場とする。主な内容は▽東部クリーンセンター跡地の活用▽「賑わい」と「憩い」の場の創出による石田駅周辺の魅力向上。公民連携で、まちの象徴となるような新たな機能を検討。
 市は令和7年3月頃に最終とりまとめを発表する予定。