淀江産業廃棄物最終処分場について、県は18日、事業主体の県環境管理事業センターに施設の設置許可を出した。これを受けてセンターは、2025年度内に着工し、28年度中の稼働開始を目指す。
米子市淀江町小波に計画されている最終処分場をめぐっては、センターが5月末に施設の設置許可を申請していた。
県は専門家会議を立ち上げ、これまで3回にわたり技術的な基準をはじめ、周辺の生活環境への配慮、センターの財務状況などの経理的な側面から意見を聴収。この間、米子市や利害関係者からも意見を聞き取った後、「ゴーサイン」の最終判断を下した。
許可にあたり、平井伸治知事は「県独自に客観的、科学的に徹底審査を尽くした結果、法定許可基準を満たすものと確認した。県としても長期にわたって安全を確保すべく、モニター体制を整え、地元が要望する地域振興事業も真摯に進める」とコメントを発表した。
設置許可証は18日、県庁で盛田聖一地域社会振興部長からセンターの岡本康宏理事長に手渡された。センターに対し、盛田部長は地元とコミュニケーションを図り、安全を優先した情報公開の徹底を求めた。
建設する最終処分場のタイプはオープン型で、埋め立て面積2万2100平方b、容量25万2000立方b。
日刊建設工業新聞