神奈川県は11月補正予算案で164億5625万円の県費債務負担行為(ゼロ県債)を設定することを明らかにした。主な事業として、老朽管リフレッシュ事業費に65億円、道路補修費などに31億円を限度額とする債務負担行為を設定しており、工事箇所数は536カ所。過去最大だった2023年度の設定額を5億5000万円上回った。
県では、ゼロ県債を活用することで工事の平準化を進めている。平準化率(年度の工事平均稼働件数のうち4〜6月期の件数の割合)の目標は0・8。23年度の平準化率の実績は0・78で、24年度は0・76、25年度には0・81を達成する見込み。
業種別のゼロ県債の設定内容は次の通り(@箇所数A債務負担行為設定限度額B事業内容、事業箇所など)。
【建設業(工事関係)】
▽治山事業費他―@7A1億6255万円B谷止工、南足柄市矢倉沢他
▽道路補修費他―@96A31億9300万円B舗装工、国道129号厚木市船子他
▽河川修繕費他―@33A13億1700万円B転落防止柵工、柏尾川(鎌倉市寺分)他
▽高等学校施設整備工事費他―@4A6億3682万円B耐震補強および老朽化対策工事、監理業務、横浜翠嵐高校柔剣道場他
▽交通安全施設整備費―@53A1億8000万円B道路標識製作設置工事、相模原警察署管内他
▽老朽配水管リフレッシュ事業費他―@61A65億5307万円B基幹管路更新工事8カ所、配水管改良工事43カ所他
【設計コンサルタント業】
▽道路補修費他―@28A5億3317万円B発注者支援業務、国道134号茅ケ崎市東海岸南3丁目他
▽河川改修事業費他―@60A6億9680万円B発注者支援業務、金目川(大磯町高麗1丁目)他
▽高等学校施設整備工事関連費他―@9A1億8405万円B工事設計積算・技術業務、川和高校他
【塗装業】
▽交通安全施設整備費他―@40A7億1095万円B道路標示塗装業務、相模原警察署管内他
【電気設備業】
▽水防情報基盤緊急整備事業費他―@5A1億7440万円B簡易カメラ設置工・簡易水位計設置工、境川(藤沢市朝日町)他
▽交通安全施設整備費他―@29A1億6021万円B交通信号機改良等工事、下の原交差点他26交差点他
【測量業】
▽河川修繕費他―@20A2億4280万円B定期縦横断測量、引地川(藤沢市鵠沼海岸4丁目)他
【その他】
▽水源林整備事業費他―@38A5億3094万円B森林整備、南足柄市塚原他
▽河川修繕費他―@53A11億8044万円B除草・伐木工、鳩川(相模原市南区新戸)他
提供:建通新聞社