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鹿児島建設新聞
2024/11/22

【鹿児島】東串良町、複合施設建設/概算事業費44.8億

 東串良町が計画する複合施設の整備は、約3000uを目標面積に掲げていることが分かった。現時点で想定する概算事業費は44億8200万円(税抜き)。2024年度に基本構想・計画をまとめ、25〜26年度に基本・実施設計、27〜28年度で建築する見通しだ。
 複合施設は、総合センター(RC造2階建約2100u、1982年築)と高齢者福祉センター(同平屋建て約671u、75年築)などを複合・集約化するもの。両施設の老朽化等を受けて事業化し、福祉機能を併せもつ施設として整備する。基本構想・基本計画の策定業務は、ランドブレイン・安井建築設計事務所JVが務め、2025年3月に向け推進する。
 町は、新たな施設建設に向け、二つの検討委員会(町、庁内)で候補地を協議。交通アクセスや防災上の安全性等を理由に、最優先候補地に国道220号周辺(ダイナム近く)を定めている。敷地面積は1万9328u。施設整備にあたっては、十分な幅員の道路・歩道整備や農地転用の手続きが必要とされ、今後、土地取得に向けて地権者との交渉を進める。
 建設までの概算事業費は、調査費(地質、測量等)が1200万円、土地整備費(盛土等)が4億円、建物整備費(外構整備含)が38億円、設計監理費が2億7000万円。ただし、敷地地盤の状況や詳細設計、社会情勢により変動する可能性がある。
 10月下旬の第9回建設検討委員会では、入浴施設を集約化の対象とせず代替案を検討するほか、図書室は飲食スペース併設型、舞台に備える客席は400席(うち300席は可動式)とする方針をまとめた。階層は1、2階のどちらかとし、設計段階の提案に委ねるものとする。
 残り2回の検討委は、建設庁内検討委員会と合同で開く予定。次回(12月25日)では、基本計画の素案を話し合い、その後に住民説明会とパブリックコメント(25年1月中旬〜2月上旬)を行う見通し。最終回(25年2月下旬)は、計画の微調整等を進める。
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