京都市は20日、27日開会の11月市会に提出する補正予算案を発表した。
一般会計は52億5400万円を追加。内容は職員給与改定が中心。建設関連の主な内容をみると、教育委員会は、全員制中学校給食の実施に係る給食センター整備運営事業に446億7000万円の債務負担行為を設定。期間は令和7〜25年度。
民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)に基づき、PFI方式で「(仮称)京都市学校給食センター整備運営事業」を進めるにあたり、債務負担行為を設定するもの。
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京都市学校給食センター整備運営事業については、11月1日に実施方針及び要求水準書案を公表。それによると、令和10年8月に開始予定の全員制中学校給食の実施に向け、1日当たり最大2万2000食が無理なく供給、業務処理等できる施設(ドライシステム採用)を建設する。建設地は南区吉祥院観音堂町42、100−4及び43−1の塔南高等学校跡地第1グラウンド跡地。
市が所有する土地に事業者自らが当該施設等を設計及び建設し、竣工後は市に当該施設等の所有権を移転し、事業者が所有権移転後の事業期間中に係る当該施設の維持管理業務及び運営等業務を実施するBTO(Build Transfer Operate)方式とする。
事業者の選定は総合評価一般競争入札方式とする。WTO政府調達協定の対象。
事業期間は事業契約締結日から令和25年7月末日まで。
事業者の募集・選定スケジュール(予定)によると、特定事業の選定の公表、入札公告及び入札説明書等の公表は令和7年1月下旬、現地見学会は2月上旬、個別対話の実施は4月上旬、入札参加資格審査書類の受付期限は4月中旬で入札参加資格審査結果の通知は4月下旬。入札及び提案書の受付期限は6月上旬、提案書に関するヒアリング(プレゼンテーションを含む)は7月上旬、落札者の決定及び公表は7月中旬を予定。その後、落札者との基本協定締結は8月上旬、特別目的会社との事業契約の仮契約締結は8月下旬、京都市会の承認による事業契約の成立は10月下旬を予定。
事業の実施スケジュール(予定)によると、事業契約の締結に関する議案は令和7年9月市会に提出する予定。その後、事業契約締結は令和7年10月、設計・建設期間は7年10月〜10年6月(約32ヵ月間)(ただし配膳室新設・改修業務は市から別途指示がない限り12年3月までとする)、当該施設等の所有権移転は10年6月(ただし配膳室は竣工後に速やかに市に引き渡す)、開業準備期間は10年7月〜10年8月(約2ヵ月間)、維持管理・運営期間は10年8月下旬〜25年7月(約14年11ヵ月間)。