滋賀県長浜土木木之本支所は、22年発生した豪雨災害によって管内で浸水被害が発生した河川「高時川」について、本格改修を行うまでの河川水の貯留施設として上流側で浸水被害が頻発した長浜市余呉町菅並地先を対象に、暫定的な「遊水地」1ヵ所の整備を計画している。24年度は整備候補地1ヵ所を対象に予備設計を近く委託する見通しで繰り越しで25年度5月頃にも施設規模や事業費、整備用地について設計をまとめ、順調に行けば25年度引続いて詳細設計を委託し、早ければ26年度にも用地に係る手続きを進め、防災目的の施設であることから早期の発注・着工を目指したい方針。
24年度において委託する高時川単独河川改良設計業務(担当・建設技術研究所)では、姉川・高時川の下流区間が整備途上の段階で、長浜市余呉町菅並地先の民有地における22年8月豪雨を対象とした暫定的な河川整備による下流区間への流量増分のキャンセルを目的とする遊水地(容量0・6万立方b規模)の予備設計を行う。遊水地は下流の整備が進めば不要とし、撤去を行う方針。委託期間は25年5月20日まで。
整備候補地としているのは、長浜市余呉町菅並地先の、中川原橋下流側の高時川の湾曲部の内側(27・6〜27・94q)付近の民有地。候補地の上流側の高時川沿いの区域において22年8月の豪雨によって床上・床下被害が発生したため、県長浜土木木之本支所では本流の河川改修整備が完了するまでの暫定的な対策として、河川水を一次的に貯留する遊水地1ヵ所の整備を計画。24年度委託する予備設計を25年度5月にまとめた後同年度に詳細設計を委託・完了させ、26年度の用地手続きが順調に行けば早期の工事発注を目指す。
提供:滋賀産業新聞