第13回富山県広域消防防災センター運営委員会(委員長・室崎益輝神戸大学名誉教授)が20日、富山市の県防災危機管理センターで開かれ、コーナー新設や体験設備更新などの四季防災館リニューアル基本計画案が示された。
来館者数が減少し、展示内容が古く、災害への備えや避難行動につながるコーナーがないことから、能登半島地震を踏まえたリニューアル内容の検討を進めてきた。ありたい姿・実現したい未来には、「県民が災害を知り、正しく恐れることで、災害への備えができ、安全・安心実感が充実している」を設定した。
フロアごとのテーマを明確化し、1階を地震災害、2階を四季の災害、3階を災害への備えを中心に展開する。1階は地震体験を拡張し、ガイダンスコーナー、情報コーナー、津波・液状化・避難所コーナーを新設するほか、シアター(VR)を改修する。2階では、消火・煙避難・風雨・流水の4体験設備を更新し、都市型水害やクイズの各コーナーを配置。3階は応急救護コーナーを維持し、災害に備えるコーナーを新設する。
県は11月補正予算案に基本設計費として債務負担行為1500万円を設定した。2025年度に実施設計、工事を進め、26年春のオープンを予定している。
四季防災館は11年、富山市惣在寺に開設。規模はS一部RC造3階建て延べ1001平方メートル。