県建築士会(松山久会長)が新たに設置する「とっとりヘリテージ協議会」の設立総会が16日に開かれた(=写真)。歴史的建造物のあり方や保全、活用を推進するために同会が設置したもので、ヘリテージマネージャーに登録された39人でスタート。会長には戸田雅之氏が就任した。
倉吉市の鳥取短期大学であった設立総会では、最初に建築士会の赤山渉副会長が「地域に眠る建物を評価して、まちづくりの質を向上させることに役立てたい」とあいさつし、議事に入った。協議会の目的は歴史的建造物の発掘、保全、活用やマネージャーの養成。災害時における被災建物の危険度調査と修理・修復への助言などで、全国組織にも参加する。今年度の事業計画は琴浦町の河本家住宅で「耐震補強や活用整備。保存修理」などについて研修するほか、八頭町の「安井宿登記所」「矢部家住宅」、日南町の「旧多里郵便局」について、県から依頼された建造物緊急調査事業で記録を保存する。
協議会の役員は、戸田会長のほか、副会長に赤山渉氏、湯本藤雄氏、木下俊哉氏と幹事が9人。
日刊建設工業新聞