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建設経済新聞社
2024/11/19

【京都】「はぐくみプラン」新計画案 住宅支援や公園魅力アップ等

 京都市は18日、はぐくみプランの新計画案をとりまとめ、市会文教はぐくみ委員会に報告した。
 現行のはぐくみプランは、こども・若者に係る総合的な計画として、法定の各種計画等を一体化した形で策定した。新計画では、こども基本法に基づく「市町村こども計画」としての位置付けも加えている。
 計画期間は2025(令和7)年から2029(令和11)年までの5年間。
 新計画案の主な内容は、子育てにやさしいまちづくとして、住宅の支援を挙げ、若年・子育て世帯の定住・移住の促進(京都安心すまい応援金、「こと×こと」(若者・子育て応援住宅)などの施策を進める。
 多様な遊び場の拡充として、こどもまんなか公園魅力アッププロジェクトの推進、全天候型の遊び場の確保に向けた検討などの施策に取り組む。
 子ども・若者が安心して集える環境づくりとして、民間保育所等の老朽化対策をはじめとした施設整備、運動公園の整備などの施策を進める。
 このほか、安心・安全な教育環境の確保として、学校施設マネジメント計画に基づく学校施設の安全確保、長寿命化改修や防災機能強化、多様な居場所づくりとからだ・こころのケアとして、児童館事業や児童館等の老朽化対策などを進める。
 こどもまんなかまちづくりとして洛西“SAIKO”プロジェクト、meetus山科−醍醐など特定地域の重点的な「こどもまんなかまちづくり」の推進、公園の整備や維持管理の充実などに取り組む。
 市営保育所の今後の役割については「子どもの健全な心身の発達を図るため、引き続き、公・民が一体となって、以下の考えに基づき、市の保育の質の向上及び地域の子育て支援の更なる充実を図っていくとした(◇今後、公として果たすべき役割については、多様化する保育ニーズに対応していくため、時代の状況に応じた取組を直営の保育現場で実践することで知見等を行政が自ら蓄積し、それらを市の保育施策に還元するとともに、災害等予期することができない突発的な事象への対応など、行政の保育所として市の保育環境を支えていく。なお公としての役割を踏まえつつ、その配置については、今後、少子化が進行するなかにあって、子どもの乳幼児期の成長発達において重要となる集団での活動を経験する機会の確保等の観点を含め、引き続き検討していく◇保育施策の企画・立案や実践、民間保育施設への支援・助言等を行うため、市営保育所での実地経験の積み重ねや保育所外での職務経験等を通して、保育の専門性及び行政スキルを備えた保育士等を市職員として育成し、市の保育行政に寄与していく)」。
 新計画案は11月20日から約1ヵ月、市民意見を募り、その後、令和6年度中に策定し公表する予定。