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日刊建設タイムズ社
2024/11/19

【千葉】12月上旬に公募要項/直売所跡地を観光施設に/我孫子新田の地区計画変更/我孫子市

 我孫子市は15日、手賀沼観光施設誘導方針に基づき、我孫子新田地区地区計画を変更した。今後は、地区内に所在する「あびこ農産物直売所あびこん」跡地の利活用に向け、観光振興や交流人口の拡大に寄与する施設の立地を目指す。利活用事業者については、21日の農産物直売所アンテナショップ跡地活用事業者選考委員会を経て、12月上旬に公募型プロポーザルの要項を公表。年度内に利活用事業者を選定する予定だ。
 我孫子新田地区地区計画の対象区域は、新田字白山下の一部約3・1ha。2016年12月に定めた「手賀沼観光施設誘導方針」を受け、17年6月に都市計画決定。手賀沼を有効利用するために必要な観光施設の誘導および、建築物用途の混在による不良な街区の形成の防止を図ってきた。
 昨今の社会情勢の変化を踏まえ、民間事業者への立地相談やヒアリングの結果、手賀沼の観光振興に寄与する新たな施設の必要性を確認。2月に手賀沼観光施設誘導方針を改定し、誘導する施設として「宿泊施設」や「温浴施設などの休憩などができる機能を備えた複合施設」などを追加した。
 あびこ農産物直売所あびこん跡地は、我孫子新田字白山下6―1ほかの敷地面積4088・65u。地目は雑種地と宅地。南側に幅員18mの都市計画道路根戸新田・布佐下線(手賀沼ふれあいライン)、西側に幅員3・7mの市道11―001号線が接している。
 敷地内に、S造亜鉛メッキ鋼板葺き平屋建て、建築面積198・9u、床面積194・4u、07年完成の旧アンテナショップ建物が残っている。
 17年6月、あびこ農産物直売所あびこんが手賀沼親水広場「水の館」1階へ移転したことを機に、跡地活用に関する検討を開始した。
 20年度には、跡地活用事業者としてアオキを選定。同社は、旬の魚介類を主な食材とした飲食店の整備を目指したが、新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻による物価の高騰、資材などの納期の遅延により、飲食業界を取り巻く環境が厳しさを増し、好転の兆しも見えないため辞退した。times