滋賀県湖東土木事務所は、多賀町久徳地先で国道306号合流時の通行安全のため線形改良を計画する多賀醒井線(久徳工区)道路改良事業について、用地取得に向けた線形確定のための予備設計(A)を23年度完了し24年度委託した用地買収幅を確定するための予備設計(B)を11月末、測量業務を12月末にもそれぞれ完了させる見通し。25年度は本格的な用地取得に取り組み文化財調査等や予算措置が順調にいけば26年度にも初弾工事を発注・着工し、早期の完了・供用を目指す考えだ。
24年度オースギ(彦根市)に委託した(6月13日開札)多賀醒井線単独道路改築設計業務(久徳工区)では多賀町久徳地先多賀醒井線の「久徳工区」0・6qについて、用地買収に伴い買収幅を確定させる予備設計(B)を11月29日までの期間で進めている。また約2f他の用地測量業務を鈴鹿設計事務所(大津市)に委託し(6月27日開札)12月27日完了予定。
23年度は多賀醒井線単独道路改築設計(久徳工区)を近畿設計測量(大津市)に委託し、線形を決めるため0・4q規模の予備設計(A)と平面交差点1ヵ所の予備設計を完了。このほか補償調査業務をキミコン滋賀営業所(長浜市)に、測量業務を橋本技術(長浜市)に委託し完了。
21年度は、多賀醒井線「久徳工区」設計業務を国土開発センター(本社・石川県金沢市、京滋営業所・草津市)に委託し県道延長約1qの道路概略設計、延長約0・4q規模の道路予備設計、1ヵ所の平面交差点予備設計や、平面・縦断設計、横断設計、交差点容量・路面標示、地元および警察協議向け資料作成などを行った。
県道多賀醒井線は、久徳集落付近まで片側1車線・2車線で片側歩道を備えた道路を供用済みで、未整備の最終区間である久徳集落内を通る幅約4〜5bの既存道路約1・4qを「久徳工区」として改良する計画。終点となる国道306号への接続点が現在は信号等がなく変則的な角度の一旦停止標示のみで国道へ進入しており、整備にあたっては予備設計や地元協議等を経て安全性の観点から直角に近い交差線形等道路仕様を確定。用地買収に係る線形確定の予備設計を23年度、用地幅確定の予備設計を24年度委託・完了させ、25年度の用地取得や文化財調査等を経て26年度初弾工事を発注・着工し、早期の完了・供用を目指す。
提供:滋賀産業新聞