三島川之江港の港湾脱炭素化推進計画の策定を推進する協議会の第2回会合が11月8日に四国中央市内であり、検討状況などを確認した=写真。議事は非公開で行われたが、当日は短期・中期・長期別の取り組みの方向性(計画骨子案)を示し、温室効果ガス排出量・吸収量の推計結果や温室効果ガス排出量の削減目標・削減計画、三島川之江港の脱炭素化に貢献する取り組みなどについて議論した。
冒頭のあいさつで県港湾海岸課の小野昌浩課長は、当日の協議内容について説明した上で、松山港で進めている港湾脱炭素化推進計画と同様に、「化石燃料に代わり燃焼時に二酸化炭素を排出しないアンモニアに注目している」とし「県内での今後のCNP形成の推進に寄与できる」とこの次世代エネルギーの採用に期待を寄せた。
計画骨子では、温室効果ガス排出量について、2013年度比33%減の年間約320万dを短期目標(26年度)に、同46%減の年間約257万dを中期目標(30年度)に掲げ、50年度に実質年間0dの達成を目指すことにしている。
今後は25年2月ごろをめどにロードマップや水素・アンモニアの供給に必要となる係留・貯蔵施設の規模を示す供給計画などを盛り込んだ計画の素案作りを進める。24年度内の計画策定を見込んでいる。
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建通新聞社