各県土整備事務所で、道路や河川事業の住民説明会に、3D動画を活用する機会が増えてきた。あらかじめ完成イメージを明らかにすることで、地域住民や関係者の理解と関心を高めてもらう効果が期待されている。
3D(CIM)モデルでは、360度多角的に施設を見ることができ、時間軸を変えることにより道路照明や日影の検討をすることも可能だ。また交差点設計では、ドライバー視点や歩行者視点から安全性の検討ができる。
さらに、動画にすることにより、自動車や歩行者、流水などのリアルな動きも表現できるので、臨場感が増し、高いレベルでの完成イメージが表現できる。
8月には越谷県土整備事務所が、県道大場大枝線の事業に関して、3D動画を活用した住民説明会を開催した。同事業では鉄道を平面交差している県道を立体化することにより、交通渋滞や踏切事故を解消する。
越谷県土の道路施設担当は「アンダーパスのイメージが図面では分かりにくいので、3D動画を活用した。オープンハウス型の説明会で、好きな時間に来て動画を見ていただき、職員に気軽に質問できる形式で好評だった」と話した。
なお3D動画は、東日本総合計画が作成している。
提供:埼玉建設新聞