川口市は市の水道ビジョンを示す「アクアプラン21」を改定する。本年度に事業期間の第2期を終えることに伴って、事業の進捗や社会情勢の変化を踏まえて第3期(2025〜28年度)に実施する内容を打ち出す。市民から改定案について意見を募った上で、年度内に方針をまとめる予定。
同計画では、目指すべき方向性として安全・強靱・持続可能な水道を整備する考え。これらを実現させるため、計35の具体的な事業を展開させる方針となっている。
第3期における建設関係の主な取り組みでは、浄配水施設の更新を進める予定。第3期では主要な工事・設計委託費に総額38億173万6000円を要する試算だ。
主要な工事は▽上青木浄水場=配水ポンプ制御盤や計装設備更新など▽神根浄水場=混流池耐震補強、配水ポンプ更新▽新郷浄水場=県水受水流量計、自家発電設備など更新▽横曽根浄水場=計装監視盤など更新▽石神配水場=次亜注入設備更新など▽鳩ヶ谷浄水場=蓄電池更新、浄水場更新の実施設計――など。
浄水施設の耐震化率は23年度時点で48・9%。第3期が完了する28年度までに、耐震化率を88・6%とすることが目標。
老朽管路の計画的な更新も必要だ。第3期では高級鋳鉄管などの配水管布設を延長約1895m、経年管を対象に据える配水管布設は同6万500m、老朽配水管撤去は同2325mを期間内に施工する考えを示す。
管路未整備区間への配水管整備にも注力する。約2万4800mにわたりΦ75o〜Φ400oの配水管を布設する見通しだ。同時に、重要給水施設への配水ルートを優先的に耐震化。約1585mにわたり配水管を更新する方針となる。
提供:埼玉建設新聞