富山商工会議所は、富山市に対する2025年度の施策や予算への要望書をまとめ、15日に庵栄伸会頭らが市役所で藤井裕久市長に提出した。
庵会頭は各要望事項の理由・背景などを示した上で「人材不足やインフレで先行きが見通せず、春先から倒産が増えている。能登半島地震の影響もある」と述べ、支援を求めた。藤井市長は「みなさんと連携を密にし情報共有しながら、行政としてサポートしていきたい」と答えた。商工会議所から品川祐一郎、山口昌広、橋本淳各副会頭ら、市から山本貴俊商工労働部長らが出席した。
要望内容は次の通り。【中小企業対策関係】
◎中小企業・小規模事業者への支援
▽制度融資の継続・充実(継続)
・「緊急経営基盤安定資金」などの継続・充実(継続)
・運転資金および経営安定資金(災害枠)の充実(継続)
・信用保証料の助成(新規)
▽富山市独自の創業支援の拡充(継続)
・「とやまチャレンジ創業応援補助金」の継続実施(継続・充実)
・特定創業支援等事業活用者への支援(継続・充実)
・「富山市ヤングカンパニー大賞」への支援強化(継続・充実)
・「富山市創業者サポートプレイス(仮称)」の開設(新規)
【地域活性化・観光振興関係】
◎「オクトーバーフェスト」の誘致(継続)
◎企業対抗綱引き大会への協力(継続)
◎富山市の魅力発信の取り組み(新規)
◎「全日本チンドンコンクール」(継続)
【防災関係】
◎防災対策(新規) 避難場所の公園に「かまどベンチ」「防災トイレ」の設置
◎能登半島地震の発生を受けての事業継続力強化計画の策定(新規)